第一次世界大戦中、花火を打ち上げたり、たき火を焚いたりすることは基本的に許可されていませんでした。実際、多くの国では、こうした行為を防ぐために厳しい規制が設けられていました。
イギリスにおける「国防法(DORA)」
代表的な例がイギリスです。同国では、開戦直後の1914年8月8日に制定された「国防法(Defence of the Realm Act 1914、通称DORA)」により、地元警察の許可なく花火やたき火を所持・使用することが違法とされました。この法律は政府に広範な権限を与えるものであり、戦時下の社会秩序や安全を維持するための重要な法的根拠となりました。
規制が設けられた理由
これらの規制の主な目的は、火災や爆発によって財産に損害が生じたり、人々が危害を受けたりするのを防ぐことにありました。戦争中は消防力も限られており、不意の火災が大きな被害につながる恐れがありました。
さらに、夜間の光は敵の飛行船や航空機にとって貴重な標識となるため、灯火管制の一環としても、たき火や花火は厳しく制限されました。加えて、たき火は敵軍への合図として利用される危険性もあったため、国家安全保障の観点からも禁止が不可欠と考えられていたのです。