結論から言うと、1950年版の20ドル紙幣には、紙幣の内側に入るバー(セキュリティスレッド)は搭載されていません。
なぜ1950年版には内蔵バーがないのか
紙幣の内部に埋め込まれたセキュリティスレッド(偽造防止用の細い帯)は、米国紙幣では後年のデザイン改訂によって導入された機能です。そのため、それ以前に発行された1950年版の20ドル紙幣には、この内蔵バーは存在しません。
セキュリティ機能が追加された経緯
米国の紙幣は時代とともに偽造防止技術が強化されてきました。
- セキュリティスレッドやマイクロ印刷は、1990年代のシリーズから段階的に導入されました。
- 透かし(watermark)や色が変化するインクなど、さらに高度な偽造防止機能は、2003年〜2004年の大規模な再設計の際に追加されました。
1950年版の20ドル紙幣を見分けるポイント
お手元の紙幣が1950年版かどうかを確認するには、以下の点に注目してください。
- 表面左下や右下の日付(シリーズ表記)が「1950」または「1950A」~「1950E」となっている
- 光に透かしても、紙幣の中に縦の帯(スレッド)が見えない
- 全体のデザインが現在流通している緑・青・桃色を基調としたものよりシンプルで、モノクロに近い彫刻調の仕上がりである
つまり、1950年版の20ドル紙幣を光にかけても内側にバーが確認できないのは、故障ではなく当時の仕様として正常ということになります。古い紙幣のコレクション価値を調べる際は、状態(コンディション)やシリーズ記号、発行銀行の印などもあわせてチェックするとよいでしょう。