歴史物語

マシュー・ヘンソンはなぜ北極へ向かったのか?その理由と生涯を解説

マシュー・ヘンソンが北極へ向かった理由

マシュー・ヘンソンが北極へ向かったのは、探検家ロバート・ピアリーによる北極点到達遠征に同行するためでした。

マシュー・ヘンソンとはどんな人物か

マシュー・ヘンソン(1866年〜1955年)は、アメリカ合衆国出身の探検家です。1866年にメリーランド州で生まれ、幼いうちから船のキャビンボーイ(客室係の少年)として海で働き始めました。この船員としての経験が、後に北極探検で活かされることになります。

その後、ヘンソンは「ピアリー北極クラブ」のメンバーとなり、ロバート・ピアリーが率いる北極圏への数々の遠征に参加しました。過酷な極地環境の中で、彼は優れた航海術と狩猟の腕前を発揮し、遠征隊の食料調達やルート選定など、探検の成功に欠かせない役割を担いました。

北極点到達という歴史的偉業

1909年、ヘンソンはついに北極点に到達した遠征チームの一員となり、北極点に到達した史上初のアフリカ系アメリカ人となりました。しかし当時は人種差別の時代であり、彼の功績は長い間十分に評価されませんでした。

晩年になってようやくその貢献が見直され、1944年には議会から名誉勲章が授与されました。また、彼は自らの体験を綴った著書『A Negro Explorer at the North Pole』(1912年)も残しています。

ヘンソンは1955年にニューヨーク市でこの世を去りました。その後、1988年には彼の遺体がアーリントン国立墓地に改葬され、アメリカ史における彼の偉大な足跡が正式に称えられることとなりました。