リジー・ボーデン事件とは
1892年8月4日、アメリカ合衆国マサチューセッツ州フォールリバーで、実業家アンドリュー・ボーデンとその妻アビーが自宅で刃物のようなもので殺害されるという凄惨な事件が発生しました。この事件で最初に容疑者として浮上したのが、被害者の娘であるリジー・ボーデン(当時32歳)でした。
逮捕から裁判、そして物議を醸した「無罪」判決へ
リジーはまもなく逮捕され、1893年に裁判にかけられました。しかし陪審員の審議は短時間で終わり、下されたのは「無罪」の評決でした。この結果は当時から大きな議論を呼びました。決定的な直接証拠が乏しかったことや、世論の同情などが判決に影響したとも言われています。
他の容疑者は存在したのか
当時、何度か捜査が行われたものの、リジー以外の人物が本格的な容疑者として名前を挙げられることはほとんどありませんでした。使用人や親族などにも一時的に疑いの目が向けられましたが、いずれも決定的な証拠には至らず、捜査は行き詰まりました。
130年以上経っても答えの出ない問い
その結果、「本当にリジーが犯人だったのか、それとも真犯人が別にいたのか」という問いは、今日まで解決されないまま残されています。この事件は後に童歌や映画、数多くの書籍の題材となるなど、アメリカ犯罪史上最も有名な未解決事件の一つとして語り継がれています。