中間航路の起点と終点
大西洋奴隷貿易における「中間航路(Middle Passage)」の起点は、西アフリカの海岸地帯でした。ヨーロッパの奴隷商人たちは、この地域でアフリカ人の男性や女性、子どもたちを捕らえるか、あるいは購入し、船でアメリカ大陸へと輸送しました。
一方、中間航路の終点となったのは、カリブ海の島々またはアメリカ大陸本土です。到着したアフリカ人たちは、プランテーションの所有者やその他の買い手に売却され、過酷な強制労働へと送られていきました。
過酷を極めた航海の実態
中間航路は、奴隷とされたアフリカ人にとって想像を絶する苦難の旅でした。彼らは船倉にぎゅうぎゅうに詰め込まれ、十分な食料や水も与えられないまま、劣悪きわまる環境の中で数週間から数か月もの航海を強いられました。
不衛生な環境、病気の蔓延、虐待などにより、航海中の死亡率は非常に高く、多くの人々が海を渡ることなく命を落としたとされています。中間航路は、三角貿易の中核をなす区間であり、人類史上最も悲劇的な強制移住の一つとして記録されています。