北米の歴史

アメリカの25セント硬貨・10セント硬貨、銀で作られていたのは何年まで?

アメリカの25セント硬貨(クォーター)や10セント硬貨(ダイム)などの白銅貨は、1892年から1964年まで、90%の銀を含む「銀貨」として鋳造されていました。

しかし1965年、銀価格の高騰による銀の退蔵(ホーディング)を防ぎ、製造コストを抑えることを目的に、これらの硬貨の素材は銅とニッケルの合金を使った「クラッド貨幣」へと変更されました。クラッド貨幣は、表面と裏面に銅ニッケル合金の層を配し、中心に純銅の層を挟んだ三層構造が特徴です。

5セント硬貨(ニッケル)の例外

なお、5セント硬貨については、第二次世界大戦中の1942年から1945年にかけて、ニッケルを戦時資源として確保する必要があったため、35%の銀を含む「戦時ニッケル(ウォー・ニッケル)」が一時的に鋳造された例外的な期間があります。

現在の硬貨の素材

今日流通している25セント硬貨、10セント硬貨、5セント硬貨は、主に銅とニッケルで構成されており、耐久性を高めるためにごく少量の他の金属が添加されています。

銀貨を見分けるポイント

1964年以前の25セント硬貨と10セント硬貨を見分けるには、硬貨の縁(ふち)を確認するのが有効です。縁に赤茶色(銅色)の層が見える場合はクラッド貨幣、むらのない銀白色であれば銀貨である可能性が高いといえます。また、銀貨は現行品よりもわずかに重く、独特の落ち着いた光沢を持つ点も特徴です。