南北戦争中の北軍首都と周辺の奴隷州
アメリカ南北戦争(1861年~1865年)当時、北軍(連邦側)の首都であったのはワシントンD.C.です。実はこの首都、地理的には奴隷州に囲まれた非常に危険な立地にありました。
ワシントンD.C.を取り囲んでいた2つの奴隷州
首都ワシントンD.C.を取り囲んでいた奴隷州は、バージニア州とメリーランド州の2つです。
- バージニア州:ワシントンD.C.の南に位置し、開戦後に南軍(アメリカ連合国)へ離脱しました。ポトマック川を挟んで首都のすぐ対岸にあったため、北軍にとって最大級の脅威となりました。
- メリーランド州:ワシントンD.C.の北・東・西の三方を取り囲む奴隷州でしたが、連邦から離脱せず北軍側にとどまりました(いわゆる「境界州」)。仮にメリーランドが南軍に加わっていたら、首都が完全に包囲される事態になりかねなかったともいわれています。
まとめ
このように、北軍の首都ワシントンD.C.は、南軍に加わったバージニア州と、北軍にとどまったメリーランド州という2つの奴隷州に囲まれていました。首都防衛が南北戦争全体の行方を左右する重要な課題となったのも、こうした地理的事情によるものです。