オセアニアの歴史

クリストファー・コロンブスが航海に挑んだ本当の目的とは?アジアへの新航路開拓の背景を解説

コロンブスの航海の最大の目的——「アジアへの新航路」の発見

クリストファー・コロンブスが航海を行った主な目的は、アジア、とりわけインドへ至る新しい航路を見つけることでした。当時のヨーロッパでは、香辛料や絹、宝石などの東洋の品々が非常に高価で珍重されていましたが、これらは既存の交易ルートを通じてしか手に入らず、その道のりは遠く、費用も危険も伴うものでした。

なぜ「西回り」の航路だったのか

従来の交易路は、陸路や中東地域を経由する海路が中心で、中間に立つ商人たちによって価格が吊り上げられることも少なくありませんでした。そこでコロンブスは、「大西洋をまっすぐ西へ進めば、アジアにたどり着けるはずだ」と考えました。地球が丸いという認識をもとに、東へ向かう代わりに西へ航海すれば、より短く直接的なルートで「東方」へ到達できると確信していたのです。

コロンブスの誤算と歴史的な転機

ただし、コロンブスは地球の大きさを実際よりも小さく見積もっていたため、想定していた距離よりもはるかに長い航海が必要になることを知りませんでした。1492年、スペイン王室の支援を受けて出航した彼は、やがて新たな大陆——後のアメリカ大陸——に到達しますが、本人は生涯それを「アジアの一部」だと信じ続けたと言われています。

このように、コロンブスの航海は本来「香辛料などの富を求めてアジアへ至る近道を探す」という実利的な目的から始まりましたが、結果としてヨーロッパとアメリカ大陸をつなぐ歴史的大転換の引き金となったのです。