議会主義(ぎかいしゅぎ)とは、イギリスに起源を持つ政治体制であり、国政の実権が議会に集中する仕組みのことです。共和制国家にも立憲君主制国家にも採用できる一方、この制度が機能するのは民主主義国家のみという点が大きな特徴となっています。
この概念をより深く理解するには、「デモクラシー(民主主義)」に関する知識が役立ちます。
議会主義の主な特徴
議会主義において最も際立っているのは、国家元首と政府の長の役割が明確に分離されている点です。この制度のもとでは、国家元首に実質的な政治権限はなく、行政の運営は議会、および政府の長である首相とその内閣が担います。
議会共和制の場合、大統領は広範な行政権限を持たず、これらの権限を一元的に掌握するのは首相です。
一方、議会君主制では、君主の権限は憲法によって制限され、実際の行政は閣僚たちによって管理されます。なかでも首相(プレミア、宰相、政府首班、政府主席など、国によって呼称は異なります)は特に重要な存在で、議会からの信任を受けて政府を率いることになります。
そのため、議員による不信任投票が成立すれば、首相は短期間で解任される可能性があります。
実際、行政権は閣僚評議会(内閣)から発せられます。これは首相が推薦し、議会が承認した閣僚たちで構成される合議体です。さらに、こうした議員たちは直接選挙による国民の投票で選ばれるため、立法府は国政運営において極めて重要な役割を果たすのです。
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イギリスにおける議会主義
近代議会主義の起源は、13世紀末の中世イングランドにあるというのが定説です。1215年に「マグナ・カルタ(大憲章)」が調印され、君主の権力を抑え込む第一歩となりました。
その後、14世紀に入ると貴族院と庶民院が設置され、君主を議会の第三の構成員と位置づけた二院制の議会主義が確立されていきました。
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ブラジルにおける議会主義
ブラジルの歴史にも、議会制的な時期が二度存在しました。第一次は帝政期の1847年から1889年までの間で、ペドロ2世は政治的危機を乗り越えるため、イギリスに類似した体制を採用しました。
第二次は1961年9月から1963年1月にかけてで、ジョアン・ゴウラルト大統領の時代に「議会制大統領主義」と呼ばれる混合体制が導入されました。しかしこの体制は短命に終わり、1963年の国民投票を経て大統領制へと復帰しました。
議会制を採用する主な国
- イギリス
- スウェーデン
- イタリア
- ドイツ
- ポルトガル
- 日本
議会制と大統領制の違い
この二つの政治体制の最大の相違点は、行政権の所在です。大統領制では行政権が大統領一人の手に集中しますが、議会制では首相とその内閣が行政権限を分担し、議会(立法府)に対して責任を負う構造になっています。
もう一つの顕著な違いは、政府の長の交代のしやすさです。議会制では、政府の長は議会の信任を受けて就任するため、危機の際には比較的容易に交代させることができます。一方、大統領制では大統領に憲法上の任期が与えられており、簡単に解任することはできません。
さらに、議会主義はあらゆる民主的な体制と両立可能であるのに対し、大統領制は民主共和制国家でのみ見られる制度という点も異なります。
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