フランシスコ・ピサロに影響を与えた人物たち
スペインのコンキスタドール(征服者)として名を馳せたフランシスコ・ピサロ。彼がインカ帝国征服という歴史的な偉業を成し遂げるまでには、複数の人物や存在から受けた大きな影響がありました。ここでは、ピサロの人生と冒険を方向づけた主な存在についてご紹介します。
バスコ・ヌーニェス・デ・バルボア
バルボアは、1513年に太平洋を「発見」したスペインの探検家です。当時「南海」と呼ばれた太平洋の発見は、ヨーロッパ人の視野を一気に広げる出来事となりました。この偉業に触発されたピサロは、アジアへと至る西回りの航路を求めて航海を重ね、その旅路が最終的に南米への遠征へとつながっていったのです。
エルナン・コルテス
コルテスは、1521年にアステカ帝国を征服したスペインのコンキスタドールです。メキシコでの彼の成功と、そこで手にした莫大な富は、ピサロに計り知れない刺激を与えました。「自分も南米で同じような功名を立てたい」という思いこそが、ピサロ自身による南米遠征の大きな原動力となりました。
ディエゴ・デ・アルマグロ
アルマグロは、ペルー遠征においてピサロに同行したスペインのコンキスタドールです。彼はピサロにとって貴重な同盟者であり友人でもあり、一時期は二人でペルーの統治権力を分け合う関係を築いていました。しかし1538年、両者の対立が表面化し、長年の協力関係はついに決裂することとなります。
インカ帝国
インカ帝国は、南米の広大な地域を支配していた強大な先住民国家でした。金や銀をはじめとする豊かな資源と財宝に満ちたその帝国は、ピサロをはじめとするスペイン人コンキスタドールたちにとって、極めて魅力的な標的となったのです。