
ギリシャ空軍(ΠΑ)が保有するスーパーマリン スピットファイア MJ755の修復プロジェクトが、ついに最終段階を迎えています。同機は第二次世界大戦で活躍した伝説的な戦闘機スピットファイアの数少ない生き残りのひとつであり、その動態復元には世界中から熱い注目が集まっています。
これまでに、ギリシャ空軍と非営利団体「イカロス(IKAROS)財団」との間で無償使用許諾契約が締結されています。同財団はすべて自己資金で機体の復元と飛行可能な状態への回復を全面的に引き受けており、長年にわたる取り組みがいよいよ実を結ぼうとしています。
英国ビギンヒルで進む修復作業
機体は2018年4月から、英国ロンドン郊外ビギンヒルにある、歴史的スピットファイアの整備・復元を専門とする「ザ・スピットファイア・カンパニー社」の施設に搬入され、熟練の技術者たちによって修復作業が続けられてきました。
イカロス財団の副理事長ディミトリス・コリア氏によると、修復作業の大部分はすでに完了しており、近日中に飛行試験の段階へ移行する見通しだということです。

2020年第1四半期に飛行許可、その後ギリシャへ帰還へ
現在の計画では、2020年の第1四半期中に英国民間航空当局から飛行許可が交付される見込みです。許可が下りれば、機体は約70年ぶりに空へ舞い戻り、その後、故国ギリシャへと旅立ちます。
MJ755は1947年にギリシャ空軍へ引き渡された由緒ある一機であり、長らくタトイ基地で静態保存されてきました。今回の修復によって再び飛行できるようになれば、ギリシャ航空史の貴重な生き証人が、かつての勇姿を現代によみがえらせることになります。
