ヨーロッパの歴史

フランス革命はベルサイユ宮殿で始まったのか?その真実を解説

いいえ、フランス革命はベルサイユ宮殿では始まりませんでした。革命の発端となったのは、1789年7月14日にパリで起こった「バスティーユ牢獄の襲撃」です。

革命はパリで始まった

1789年7月14日、パリの民衆は王政の専制政治の象徴とみなされていたバスティーユ牢獄を襲撃し、占拠しました。この出来事はフランス革命の幕開けとされており、現在でも7月14日はフランスの国庆祭として毎年祝われています。

ベルサイユ宮殿とはどのような場所だったのか

ベルサイユ宮殿は、国王ルイ16世と王妃マリー・アントワネットの居城であり、パリから約20キロメートル離れた郊外に位置していました。その豪華絢爛な造りは、王政の権威とフランス貴族の奢侈・浪費を象徴する存在として、民衆の不満の的にもなっていました。

ベルサイユが果たした重要な役割

革命そのものはパリで始まりましたが、ベルサイユも革命に至る過程で重要な舞台となりました。

  • 三部会の開催(1789年5月): 財政危機を打開するため、ベルサイユで三部会が召集されました。
  • テニスコートの誓い(1789年6月): 三部会から発展した第三身分の代表者たちが、憲法制定まで解散しないことを誓いました。
  • ヴェルサイユ行進(1789年10月): パンの不足に苦しむパリの女性たちがベルサイユへ行進し、国王一家はパリへ連れ戻されることになりました。

つまり、ベルサイユ宮殿は王政と貴族階級の特権を象徴する舞台として、革命前夜に大きな意味を持っていました。しかし、実際に革命の火ぶたが切られたのは、民衆の力が結集したパリだったのです。