ヨーロッパの歴史

テヘラン・ヤルタ・ポツダム会談が実証したもの――連合国首脳の協力と戦後世界への構想

三大国際会談が示した連合国の団結

第二次世界大戦中から終結にかけて開催されたテヘラン会談(1943年)、ヤルタ会談(1945年2月)、ポツダム会談(1945年7月~8月)は、連合国首脳が軍事作戦を調整し、戦後世界の枠組みを共に構築できることを実証した歴史的な場となりました。

テヘラン会談(1943年)

ルーズベルト米大統領、チャーチル英首相、スターリン・ソ連書記長という「ビッグスリー(三巨頭)」が初めて一堂に会した会談です。フランス北部に第二戦線を開くノルマンディー上陸作戦の実施で合意し、対独戦における軍事的協力の基盤が固められました。

ヤルタ会談(1945年2月)

クリミア半島のヤルタで開催されたこの会談では、ドイツ敗戦後の分割占領方針、ポーランド問題、そして国際連合の創設など、戦後秩序の骨格が話し合われました。また、ソ連の対日参戦に関する密約も交わされました。

ポツダム会談(1945年7月~8月)

ドイツ降伏後に開催されたこの会談には、トルーマン米大統領、スターリン、そして途中からアトリー英首相が参加しました。ドイツ占領政策の基本原則を定めるとともに、日本に無条件降伏を求める「ポツダム宣言」が発表されました。

会談の歴史的意義

これらの会談は、イデオロギーや国家利益の違いを抱えながらも、連合国首脳が軍事努力を調整し、戦後世界の計画を共同で策定できたことを明確に示しました。その一方で、東西両陣営の思惑の違いは次第に表面化し、後の冷戦構造の萌芽ともなりました。戦争の勝利と平和の構築という二つの課題に向き合ったこれらの会談は、20世紀の国際政治を語るうえで欠かせない転換点といえます。