イギリス・フランスとポーランドの同盟締結の背景
1939年8月25日、イギリスとフランスはポーランドとの間に正式な軍事同盟を締結しました。この同盟は、当時ナチス・ドイツとポーランドの間で急速に高まっていた緊張状態を受けて結ばれたものです。
同盟締結のきっかけとなった出来事
きっかけとなったのは、ドイツによるポーランド侵攻(1939年)の危機、すなわちドイツとポーランド間の対立の激化です。アドルフ・ヒトラーはダンツィヒ(現グダニスク)およびポーランド回廊の割譲を要求し、同年3月にはチェコスロバキアを解体・併合するなど、ナチス・ドイツの拡張主義がエスカレートしていました。こうした動きを受け、イギリスとフランスはポーランドの独立を保障する形で同盟へと踏み切ったのです。
同盟の目的
イギリスとフランスは、この同盟を通じて次の二つの目的を掲げていました。
1. ナチス・ドイツによるポーランドへのさらなる侵略を抑止すること
2. ヨーロッパにおける集団安全保障への自国のコミットメントを内外に示すこと
同盟の結果
しかしながら、同盟を結んでいたにもかかわらず、イギリスとフランスは1939年9月1日に始まったドイツによるポーランド侵攻を防ぐことができませんでした。この侵攻こそが第二次世界大戦の勃発を意味する出来事となります。両国は9月3日にドイツへ宣戦布告を行いましたが、ポーランドへの実質的な軍事支援は行われず、ポーランドはその後ドイツとソ連によって分割占領されることになりました。