ヨーロッパの歴史

イタリア北西部の斜塔で有名な都市はどこ?「ピサの斜塔」の魅力を徹底解説

イタリア北西部のトスカーナ州に位置するピサ(Pisa)は、世界的に有名な「斜塔」を擁する都市として知られています。この塔は一般にピサの斜塔と呼ばれ、イタリアを代表する観光名所の一つです。

ピサの斜塔とは?

ピサの斜塔は、ピサ大聖堂に付属する独立型の鐘楼(カンパニーレ)です。高さは約56メートルあり、建設は12世紀の1173年に始まり、完成までに約200年の歳月を要しました。白い大理石を使った優美な外観は、ロマネスク建築の傑作として高く評価されています。

傾いた原因は「地盤」にあった

斜塔が傾いている最大の理由は、不安定な基礎と軟弱な地盤です。ピサ周辺は河川による堆積物からなる軟らかい土質のため、重い石造りの塔が均等に沈まず、片側へと傾いてしまいました。実際、建設中の12世紀にはすでに傾き始めており、その後800年以上にわたって傾いたままの姿を保ち続けてきました。

世界遺産「奇跡の広場」の主役

斜塔が立つのは、大聖堂や洗礼堂が集まる「ドゥオーモ広場(奇跡の広場)」です。1987年にはユネスコの世界遺産に登録されました。また、天文学者ガリレオ・ガリレイがこの塔から異なる重さの球を落とし、落下速度を実証したという逸話でも広く知られています。

今も傾き続けるのか?

20世紀末には倒壊の危険が指摘されましたが、大規模な地盤改良工事によって傾きは約4度まで是正され、安定性が確保されました。現在もわずかに傾いたユニークな姿を保ちながら、世界中から訪れる多くの観光客を魅了し続けています。