古代の歴史

アースガルズ(アスガルド)とは?北欧神話における神々の都を徹底解説

アースガルズとは

北欧神話において、アースガルズ(古ノルド語:Ásgarðr、アスガルドとも表記)は「アース神族の砦」を意味する神々の都です。天空、あるいは世界の中心に位置するとされ、主神オーディンとその兄弟たちが人類を創り出した後に築き上げたと伝えられています。

都の構造と神々の居場所

オーディンは都の中心にあるイダヴォルの平原に自らの座を定め、他の12人のアース神族を任命して共に世界を統治しました。神々はそこに「グラズヘイム」と呼ばれる神殿を建てて集う場所とし、さらに女神たち(アーシュニヤ)のために「ヴィンゴルフ」と呼ばれる別の神殿も造りました。

アースガルズには、戦死者の魂を迎える殿堂として名高い「ヴァルハラ」や、オーディンが全世界を見渡すことができる玉座「フリズスキャルヴ」も存在するとされています。

巨人が築いた難攻不落の城壁

アースガルズの都は、ヴァン神族との戦いの後、ある巨人によって築かれた堅固な城壁に囲まれています。この城壁の建設にまつわる逸話は、北欧神話の中でも特に有名なエピソードの一つです。

北欧の世界における位置づけ

アースガルズは、北欧神話に登場する世界の階層の中で最上位に位置づけられており、炎の世界ムスペルヘイムとは対照的な存在とされています。

興味深いことに、アースガルズは「古代アスガルド」という呼び名のもと、トロイアと同一視されることもあり、神話と伝承のつながりを示す興味深い例となっています。

虹の橋ビフレストで結ばれる世界

人間の世界ミッドガルズとアースガルズは、虹の橋「ビフレスト」によって結ばれています。この橋は鋭い視力と聴力を持つ神ヘイムダルが常時見張っており、神々の世界への侵入を防いでいます。