
「左手」とは、剣術において利き手とは逆の「弱い」手で握って使用する短剣のことです。もう一方の手には通常、レイピアや宮廷剣が握られており、左手は主として相手の突き攻撃を受け流す(パリィする)ための補助武器として機能しました。
防御だけでなく攻撃にも
左手は防御専用の武器ではありません。戦闘中に好機が訪れた際には、必要に応じて攻撃に転用することも可能でした。二刀によるスタイルを採ることで、防御と攻撃を同時に展開できるのが大きな特徴です。
携帯の方法
携帯する際には、腰のあたりに横向きに、柄が左側を向くように差します。この装着方法により、剣を抜く動作とまったく同じ一連の動きの中で、短剣も同時に抜き身にすることができました。急な襲撃にも即座に対応できる、実戦的な工夫といえます。