古代の歴史

FN FAL(ファル)——ベルギー生まれの伝説的バトルライフル、その性能と歴史

FN FAL(ファル)——ベルギー生まれの伝説的バトルライフル、その性能と歴史

FN FALとは

FAL(Fusil Automatique Léger=軽量自動小銃)は、ベルギーの名門銃器メーカーFNハースタル社(Fabrique Nationale d'Herstal)が開発した7.62mm NATO弾を使用する自動小銃です。1954年に制式採用されて以来、「自由世界の右腕(The Right Arm of the Free World)」の愛称で呼ばれるほど世界中に普及し、90か国以上の国々で採用された、20世紀を代表するバトルライフルの一つです。

基本スペック

主要諸元

製造国:ベルギー
メーカー:FNハースタル(FN Herstal)
形式:軽量自動小銃(Light Automatic Rifle)
使用弾薬:7.62mm NATO弾
全長:1,090mm
銃身長:533mm

重量と発射性能

重量:空銃状態で約4.3kg(マガジン装填時 約4.93kg)
初速:838m/s
発射速度:毎分約700発
給弾方式:20発入り箱形マガジン

構造と性能

作動方式:ガス圧利用・ティルトボルト(傾斜ボルト)閉鎖式
腔線(ライフリング):4条・右回り
実用射程:約200m(最大有効射程600m)
制式採用:1954年

世界中で使われた「自由世界の右腕」

FN FALは母国ベルギー軍にとどまらず、イギリス軍(L1A1として採用)やオーストラリア、カナダなど英連邦諸国をはじめ、世界各地の多くの国々に広く普及しました。冷戦期の西側陣営における標準的な戦闘ライフルとして位置づけられ、1960年代から90年代にかけて頻発したアフリカや南米での紛争においても広く使用され、その信頼性と堅牢さを実戦で証明しました。

シンプルで整備しやすい構造、過酷な環境でも安定して作動する耐久性、そして強力な7.62mm NATO弾による高い停止力が、多くの国に選ばれた理由といえます。現在でも一部の国や地域では予備装備として現役であり続ける、まさに歴史に名を刻む名銃です。