
概要
LSSL(Landing Ship Support Large:揚陸支援艦・大型)は、従来のLCS(L)(3)またはLCS(L) Mk.3に与えられた新しい艦種記号である。アメリカで建造された唯一のLCS(L)(Mk.1とMk.2は英国製で短命だった)であるため、新カテゴリー内にバリエーションが存在せず、名称がLSSLに簡略化された。この艦族は比較的新しく(1944〜45年建造)、同類の艦艇と比べて少数(130隻)にとどまる。
全体的なシルエットはLCI(歩兵揚陸艇)とよく似ており、両者は同一の船体設計に基づいて建造されている。推進システムも共通で、グレイ・マリーン社製ディーゼルエンジン4基を2軸に連結した構成だ。
主要諸元
寸法
- 全長:48.30 m
- 全幅:7.10 m
- 吃水:1.90 m
排水量
- 基準排水量:230 t
- 満載排水量:387 t
搭載電子機器
- 「SL」型レーダー
- DRBN30レーダー
動力・推進
- 機関:グレイ・マリーン社製ディーゼルエンジン4基、2軸
- 出力:1,000 CV
- 速力:25.5ノット
- 航続距離:12ノットで8,000海里
武装(第1シリーズ)
- 76mm単装砲 1門
- 40mmボフォース連装機銃 2基(計4門、遠隔操作)
- 20mmオerlikon機銃 4門(片舷2門)
- 81mm迫撃砲 2門
乗員
士官3名、下士官兵55名、艦長は中尉が務める。
武装と戦闘能力
LSSLの武装は極めて充実しており、「支援艦」の名にふさわしい。40mm機銃は連装マウント2基に搭載され、各マウントはMk.51射撃指揮装置によって遠隔操作されるため、2つの異なる目標へ同時射撃が可能だ。前方の射撃指揮装置は艦橋に直結しており、艦長が電話を介さず直接指揮でき、戦闘の喧騒の中でも即応性が確保されている。
インドシナ戦争での運用と改修
LSSLはLCIより当初から高性能だったため、インドシナ作戦では後者ほど大規模な改修を受けなかった。しかし、1951年5月29日から6月7日にかけてのザイの戦い(ニンビンとイェンクーハー)でLSSL-6が多数の被弾を受けた経験から、上部構造物の一部装甲化と76mm砲員への盾の装備が必要とされた。これらの改修は全艦に施されたが、航海性能は犠牲になった。
元々搭載されていた「SL」型レーダーは、建造時(1944年)の一般的な洋上航法用だったが、夜間・霧天時の河川航行や作戦要件(サンパンや漂流機雷の探知)に対応するため、フランスで新しく開発された小型のDRBN30レーダーが追加装備された。
「河川戦艦」の系譜を忘れたかのように、一部ではLSSLを「河川巡洋艦」と呼ぶが、この呼称の方が実態に合っていると言える。
艦歴と命名
最初の6隻は、アメリカ海軍での艦番号に続き、2度の改番を経験している。最終的な命名は、単なる番号艦ではなく「威厳ある」艦艇とする意図があった。
最後の3隻は1954年に譲渡されたため、アメリカ海軍での番号(35、65、105)から直接、フランス海軍での艦名(エタンダール、オリフラム、フラメ)へ移行した。これらは最初のシリーズとわずかに異なり、76mm砲が第5の40mm連装機銃に換装されている。
戦後、アルバレット、アルクビューズ、フラメの3隻がベトナム海軍に譲渡され、残りの6隻はアメリカ海軍に返還された。