エフィジー・マウンズ国定公園(Effigy Mounds National Monument)は、アメリカ合衆国アイオワ州北東部、ミシシッピ川沿い、マグレガーの町の北数マイルに位置する、面積約10平方キロメートルの保護地域です。この一帯には、古代のネイティブ・アメリカン(先住民)が築いた多数の塚(マウンド)や儀式用の丘が今も残されており、貴重な考古学的遺産として知られています。
1949年に指定された国定公園
1949年に国定公園として指定されたこの記念物は、ミシシッピ川を見下ろす断崖の上に位置し、これまでに195基の塚が確認されています。塚の大部分は単純な円錐形ですが、そのうち約30基は鳥や熊をかたどった「エフィジー(動物形)」と呼ばれる独特な形状を持っており、公園名の由来ともなっています。
築造年代と出土品
最も古い塚は紀元前450年頃にさかのぼるとされますが、現存する塚の多くは、より後の時代の文化によって築かれたものです。築造時期はおそらく西暦500年から1300年ごろの間と考えられています。また、多くの塚からは、ネイティブ・アメリカン由来の銅器、骨器、石器などが出土しており、当時の人々の生活や儀式をうかがい知ることができます。
熊をかたどった塚のうち最大のものは、全長42メートル、高さ1メートルにも達します。大地に描かれた巨大な動物の姿は、訪れる人々に強い印象を与えます。
豊かな自然環境と野生動物
公園の周辺地域は、混合落葉樹林と高草草原(トールグラス・プレーリー)に覆われ、変化に富んだ景観が広がっています。生息する野生動物には、シカの一種であるホワイトテール・ディア(白尾鹿)や多様な鳥類が含まれます。特にハクトウワシは、ミシシッピ川沿いの断崖に巣を作ることで知られており、バードウォッチングの人気スポットにもなっています。