マウンドビル考古学公園とは
マウンドビル考古学公園(Moundville Archaeological Park)は、アメリカ合衆国アラバマ州西部、マウンドビルの町の近くに位置する先住民の遺跡公園です。かつてこの地には、西暦1000年から1450年頃にかけて、農耕と土器作りを営むネイティブ・アメリカンの人々が大規模な集落を形成していました。遺跡はブラック・ウォリアー川沿いの高台に広がり、タスカルーサの中心部から南へ約23キロメートルの場所にあります。

考古学調査の歴史
マウンドビルにおける考古学的発掘の歴史は古く、19世紀半ばに最初の調査が始まりました。20世紀初頭には、著名な考古学者クラレンス・B・ムーアによる本格的な発掘が行われています。さらに1930年代から1940年代初頭にかけて、アラバマ自然史博物館が主導する大規模な発掘調査が実施され、この遺跡の重要性と全貌が次第に明らかになっていきました。
公園のみどころ
現在、公園は約130エーカー(約53ヘクタール)の広さを有し、アラバマ大学によって管理・運営されています。園内には、住居の基礎として使用された平らな土盛りの塚(マウンド)が20基以上も点在しており、往時の集落の規模の大きさを物語っています。
中でも最大級を誇るのが「B塚」です。高さ18メートル、基部の面積は0.8ヘクタールに達し、かつては重要な儀式を行う神殿の基台として機能していたと考えられています。
1939年に建設された博物館では、発掘で出土した貴重な文物や埋葬に関する資料を目にすることができます(埋葬関連の展示は1989年に終了しました)。また、園内に復元されたインディアン村の展示では、当時の先住民たちの暮らしや日常風景を具体的にイメージすることができます。
さらに、毎年恒例のイベントとしてネイティブ・アメリカンの祭りが開催されており、伝統的な舞踊や工芸、文化体験を通じて、先住民の豊かな文化に触れる貴重な機会となっています。歴史好きはもちろん、家族連れにも人気の観光スポットです。