アシニボイア(Assiniboia)は、カナダ西部に位置する歴史的地域です。その名前は、先住民族であるアシニボイン族と、彼らにちなんで名付けられたアシニボイン川に由来しています。19世紀から20世紀初頭にかけて、この地域は三つの異なる形で行政区画として設定されました。
レッドリバー入植地としてのアシニボイア(1811年〜)
最初のアシニボイアは、1811年にハドソン湾会社(Hudson's Bay Company)からの土地譲与によって設立されたレッドリバー入植地の正式名称でした。この入植地には、現在のマニトバ州南部と、当時(1818年まで)は現在のノースダコタ州にあたるレッドリバー渓谷が含まれていました。
アシニボイア地区の創設(1836年〜)
1836年、ハドソン湾会社はこの地域を再び管轄下に置き、「アシニボイア地区(District of Assiniboia)」を創設しました。この地区は、フォート・ゲリー(現在のマニトバ州ウィニペグの所在地)を中心とした半径50マイル(約80キロメートル)の範囲に及びました。
統治は、ハドソン湾会社が任命した現地総督と評議会によって行われました。1870年にマニトバ州が正式に設立されると、この地区は同州へと編入されました。
北西準州の一部としてのアシニボイア(1882年〜)
1882年、カナダ政府は旧北西準州(Northwest Territories)の一部として、新たなアシニボイア地区を創設しました。この地区は、マニトバ州境から西へアルバータ地区まで広がり、北はサスカチュワン地区、南はカナダ・アメリカ合衆国国境に接していました。
そして1905年、アシニボイアの大部分は新たに誕生したサスカチュワン州へと編入され、その歴史における役割を終えました。