古代の歴史

時速7,274km、高度108,000m——伝説のロケット実験機「X-15」の驚異の記録(動画)

時速7,274km、高度108,000m——伝説のロケット実験機「X-15」の驚異の記録(動画)

ノースアメリカンX-15は、アメリカが開発したロケット推進の有人実験機です。1967年には時速7,274km(マッハ約6.7)という前人未到の速度を記録し、さらに高度108,000mに達して宇宙との境界領域へと挑みました。運用期間中に行われた飛行は、12名のパイロットによる合計199回に及びます。

NASAと軍の共同計画が生んだ「宇宙への扉」

X-15は、NASAとアメリカ空軍・海軍の共同計画として1959年から1968年にかけて運用された実験機です。機体はB-52爆撃機から高空で切り離された後、自らのロケットエンジンに点火して加速するという、当時としては極めて先進的な方式で飛行を行いました。

いまだ破られない金字塔的記録

1967年10月、パイロットのウィリアム・J・ナイトはX-15を操縦し、時速7,274kmを記録。この速度は、有人かつ動力付きの大気圏内飛行として、現在でも公式記録となっています。また、ジョセフ・ウォーカーは高度100kmを超える飛行に成功し、軍から正式な宇宙飛行士の資格である「宇宙飛行士翼章」を授与されました。

後の宇宙開発に大きな遺産を残す

X-15で収集された膨大な飛行データは、スペースシャトルをはじめとするその後の有人宇宙開発計画に多大な貢献を果たしました。興味深いことに、あのニール・アームストロングもX-15のパイロットの一人であり、この経験を経て後にアポロ11号で人類初の月面着陸を成し遂げています。

以下の映像では、大気圏の果てへと突き進んだX-15の勇姿をご覧いただけます。