古代の歴史

1620年のメイフラワー協定に署名したのは誰?注目すべき署名者41人を徹底解説

メイフラワー協定とは何か

メイフラワー協定(Mayflower Compact)は、1620年11月11日、新大陸へ向かっていた移民船メイフラワー号の船上で調印された自治の誓約文書です。同船にはピルグリム・ファーザーズと呼ばれる清教徒たちを含む102人の乗客が乗っていましたが、そのうち成人男性41人すべてがこの協定に署名しました。

一行は当初、英領ヴァージニア植民地への入植を計画していました。しかし、北大西洋の激しい嵐によって航路を外れ、現在のマサチューセッツ州ケープコッド沖に到達します。当時の入植許可はヴァージニア会社との契約に基づくものであり、管轄外の土地に上陸すれば統治の根拠を失いかねませんでした。そこで乗客たちは、自分たちで法律を制定しそれに従うことを互いに誓い合ったのです。

アメリカ史における意義

メイフラワー協定は、北米で初めて住民自身の手による合意で成立した統治文書とされ、「公正かつ平等な法律」を制定し、植民地全体の利益のために従うことを宣言しました。この自律と合意の精神は、後のアメリカ合衆国の民主主義や憲政の思想につながるものとして高く評価されています。

また、署名者の顔ぶれも見どころです。プリマス植民地の初代総督ジョン・カーヴァーをはじめ、通算30年以上にわたり総督を務め『プリマス開拓史』を著したウィリアム・ブラッドフォードなど、新しい社会の礎を築いた人物たちが名を連ねています。

署名した41人の完全リスト

以下が、メイフラワー協定に署名した41人の一覧です。

  • ジョン・カーヴァー(John Carver)
  • ウィリアム・ブラッドフォード(William Bradford)
  • エドワード・ウィンスロー(Edward Winslow)
  • ウィリアム・ブリュースター(William Brewster)
  • アイザック・アラートン(Isaac Allerton)
  • マイルズ・スタンディッシュ(Miles Standish)
  • ジョン・オールデン(John Alden)
  • サミュエル・フラー(Samuel Fuller)
  • クリストファー・マーティン(Christopher Martin)
  • ウィリアム・マリンズ(William Mullins)
  • ウィリアム・レイサム(William Latham)
  • ジョン・ハウランド(John Howland)
  • ディゴリー・プリースト(Degory Priest)
  • トーマス・ウィリアムズ(Thomas Williams)
  • リチャード・ウォーレン(Richard Warren)
  • ジョン・ビリントン(John Billington)
  • エドワード・ドティ(Edward Doty)
  • スティーブン・ホプキンス(Stephen Hopkins)
  • エドワード・ライスター(Edward Leister)
  • フランシス・クック(Francis Cooke)
  • トーマス・ロジャーズ(Thomas Rogers)
  • トーマス・ティンカー(Thomas Tinker)
  • ジョン・リッジ(John Ridge)
  • エドワード・フラー(Edward Fuller)
  • リチャード・クラーク(Richard Clarke)
  • リチャード・ガードナー(Richard Gardiner)
  • ジョン・アラートン(John Allerton)
  • トーマス・イングリッシュ(Thomas English)
  • エドワード・ディリンガム(Edward Dilingham)
  • ジョン・ティリー(John Tilly)
  • ヘンリー・サムソン(Henry Samson)
  • ジョージ・ソウル(George Soule)
  • ピーター・ブラウン(Peter Brown)
  • リチャード・ブリテリッジ(Richard Britteridge)
  • ジョージ・モートン(George Morton)
  • サミュエル・スタンディッシュ(Samuel Standish)
  • ジョン・ターナー(John Turner)
  • フランシス・イートン(Francis Eaton)
  • ジェームズ・チルトン(James Chilton)
  • ジョン・クラックストン(John Crackston)
  • ジョン・グッドマン(John Goodman)

特に注目したい主要な署名者

  • ジョン・カーヴァー(John Carver):プリマス植民地の初代総督。協定の起草にも深く関わったとされます。
  • ウィリアム・ブラッドフォード(William Bradford):通算30年以上総督を務め、回想録『プリマス開拓史』によってこの時代の記録を後世に伝えました。
  • ウィリアム・ブリュースター(William Brewster):清教徒コミュニティの精神的支柱であり、長老として深い信望を集めました。
  • マイルズ・スタンディッシュ(Miles Standish):傭兵出身の軍事指導者で、植民地の防衛と先住民との交渉を担いました。
  • エドワード・ウィンスロー(Edward Winslow):三度総督を務め、初期プリマスに関する貴重な記録を数多く残しました。
  • ジョン・オールデン(John Alden):船の桶職人として乗船し、後に植民地の要職を歴任。ロングフェローの詩でも広く知られています。
  • スティーブン・ホプキンス(Stephen Hopkins):ジェームズタウン滞在の経験を持ち、先住民との交流に役立つ知識を提供しました。

まとめ

メイフラワー協定は、未知の大地において人々が対等に話し合い、自らのルールを作ることで秩序を築いた歴史的な一歩です。102人の乗客のうち41人の成人男性が署名したこの文書には、アメリカの自治と民主主義の原点を見ることができます。