古代の歴史

ヘンリー8世はウェストミンスター寺院に埋葬されていない?本当の眠りの場所とは

「ヘンリー8世はウェストミンスター寺院に埋葬されている」というのは、実はよくある誤解です。イングランド王ヘンリー8世の最期の眠りの場所は、ロンドンのウェストミンスター寺院ではなく、ウィンザー城内にあるセント・ジョージ礼拝堂(St George's Chapel)です。

なぜセント・ジョージ礼拝堂なのか

ヘンリー8世は1547年1月に亡くなりました。彼は生前、自ら大規模な改修を命じたセント・ジョージ礼拝堂を強く愛しており、そこに埋葬されることを望んでいました。現在も、彼は同じくこの礼拝堂に眠る3番目の妻ジェーン・シーモアの隣に安置されています。

壮大な墓はついに完成せず

興味深いことに、ヘンリー8世は当初、自分のためにより壮麗な墓碑を建てる計画を立てていました。しかし、その計画は彼の死後も完成することなく、今日では豪華な装飾のない簡素な床板の下に彼の遺体が眠っているというのが実情です。絶大な権力を誇った王の最期が、意外にも質素なものである点は、多くの歴史ファンを驚かせます。

ウェストミンスター寺院に眠る君主たち

ウェストミンスター寺院は、エドワード懺悔王をはじめ、エリザベス1世やメアリー1世など数多くのイングランド君主の埋葬地として知られています。しかし、チューダー朝で最も有名な王であるヘンリー8世だけは、その名簿には含まれていないのです。王室の葬送地として両者はしばしば混同されますが、ヘンリー8世にとっての永眠の地は、あくまでウィンザーのセント・ジョージ礼拝堂であることを覚えておきましょう。