1880年にサンフランシスコ造幣局(Sミント)で鋳造された「リバティヘッド・イーグル」10ドル金貨は、アメリカの古典的金貨の中でも人気の高い一枚です。この記事では、その基本スペックから状態別の価値相場まで、わかりやすく解説します。
1880-S リバティヘッド10ドル金貨の基本スペック
- 素材:金90%、銅10%
- 重量:16.72グラム(約0.548オンス)
- 直径:26.9ミリメートル(約1.06インチ)
- 厚み:2.0ミリメートル(約0.08インチ)
- 縁の加工:ギザギザ模様(リードエッジ)
発行枚数
1880-Sの10ドル金貨の発行枚数は217万枚です。当時としては比較的多く鋳造されたため、希少性というよりは「保存状態」が価値を左右する大きなポイントになります。
状態別の価値相場
この金貨の評価額は、保存状態(グレード)によって大きく変動します。以下に、一般的な状態別の相場を目安としてまとめました。
1. 摩耗が目立つ状態(Well-Worn)
全体的に摩耗が進み、表面がなめらかになっているコインです。デザインの輪郭は確認できるものの、細部は失われています。このクラスの価値は約950〜1,150ドル程度です。
2. 極美品(Fine)
使用による摩耗が見られるものの、デザイン要素ははっきりと判別できる状態です。表面に小さな傷や打痕がある場合もあります。約1,150〜1,600ドルが相場の目安です。
3. 非常に美しい状態(Very Fine)
摩耗が最小限で、全体の印象が良好なグレードです。デザインのディテールはシャープに残っており、表面には薄いパティナ(酸化被膜)が見られることがあります。価値は約1,600〜2,100ドルです。
4. ほぼ未使用(Extremely Fine)
ごくわずかな使用痕があるものの、全体的に保存状態が良く、本来の光沢も保たれている状態です。このクラスになると約2,100〜2,750ドルの評価がつきます。
5. 未使用(Uncirculated)
流通の痕跡が一切なく、鋳造時の美しいミントラスター(光沢)を保っている逸品です。状態によっては約2,750〜3,600ドル、あるいはそれ以上の高値がつくこともあります。
正確な査定を受けるために
実際の取引価格は、コインの希少性・保存状態・来歴(プロビナンス)・売却時の市場需要など、さまざまな要因によって変動します。上記の金額はあくまで一般的な目安ですので、より正確な評価を求める場合は、信頼できるコインディーラーや貨幣学(ヌミスマティクス)の専門家に相談することをおすすめします。鑑定機関によるグレーディングを受けると、売却時に有利になることも多いでしょう。