古代の歴史

鉄器時代のイギリスにはどんな人々が住んでいた?ケルト民族の暮らしと文化を解説

イギリスの鉄器時代は、およそ紀元前800年頃から、ローマ軍による侵攻があった紀元43年まで続いたとされています。この時代、ブリテン島にはさまざまなケルト系部族が暮らしており、彼らはそれぞれ異なる言語を話し、独自の習慣や伝統を持っていました。

鉄器時代の主なケルト部族

鉄器時代のブリテン島に住んでいた主要なケルト部族としては、ブリトン人(Britons)、ガリア人(Gauls)、ベルガエ人(Belgae)の3つが挙げられます。

ブリトン人

ブリトン人は、当時のブリテン島で最も多くの人口を抱えていた部族です。コーンウォールからヨークシャーまで、島の南部および東部を中心に広く分布していました。

ガリア人

ガリア人はデヴォンからスコットランドにかけて、島の西部と北部に居住していました。

ベルガエ人

ベルガエ人はケント、サセックス、ハンプシャーといった島の南東部に定住していた部族です。

鉄器時代ケルト人の技術と生活

鉄器時代のケルト人たちは、優れた技術力と知恵を持った民族でした。彼らは「ヒルフォート(丘の上砦)」と呼ばれる大規模な要塞化された集落を築き、鉄製の武器や道具を使いこなしていました。また、農業や交易にも長けており、大陸との交流を通じて繁栄を築いていきました。

豊かな文化と信仰

鉄器時代のケルト人は、芸術や音楽、宗教など、非常に豊かな文化を持っていたことでも知られています。装飾性の高い金属細工や独特な文様は、彼らの高度な芸術性を今に伝える貴重な遺物となっています。

ローマ侵攻による鉄器時代の終焉

イギリスの鉄器時代は、紀元43年のローマ軍による侵攻によって幕を下ろしました。ローマ帝国はブリテン島を征服し、その後400年以上にわたってこの地を支配することになります。この長い統治の時代の中で、ブリテン島のケルト部族は次第にローマ文化へと同化していきました。