マンオウォーとはどんな馬?
マンオウォー(Man o' War、1917年〜1947年)は、アメリカ競馬史上最強のサラブレッドと称される伝説的な競走馬です。現役時代は通算21戦20勝という驚異的な成績を残し、20世紀を代表する名馬として「世紀のホース」に選ばれました。特に有名なのが、3歳シーズンに主要なステークスレースを次々と制圧した圧倒的な活躍です。
3歳時に制した主要ステークスレース
マンオウォーの名声を決定づけたのは、3歳となった1920年の戦績です。主な勝ち鞍には以下のビッグレースが含まれます。
- プリークネスステークス(Preakness Stakes)
- ベルモントステークス(Belmont Stakes)
- トラヴァーズステークス(Travers Stakes)
- ドワイヤーステークス(Dwyer Stakes)
- ウィザーズステークス(Withers Stakes)
- ローレンスリアライゼーション(Lawrence Realization)
これらのレースでは、他馬に大差をつけて圧勝することも多く、その強さは「別次元」と評されました。
意外な事実:ケンタッキーダービーには不出走
驚くことに、マンオウォーはケンタッキーダービーには出走していません。当時の馬主サミュエル・リドルが、「5月早々に行われる10ハロン(約2000m)という距離は3歳馬にとって負担が大きすぎる」と考えていたためです。それにもかかわらず、プリークネスSとベルモントSを含む主要レースをほぼ総なめにし、実質的な当年最強馬としての地位を確立しました。
後世に残した遺産
引退後は種牡馬としても大きな成功を収め、1937年のアメリカ三冠馬ウォーアドミラル(War Admiral)などを輩出しました。現在もニューヨーク州サラトガの博物館に埋葬され、その偉業は今なお多くの競馬ファンに語り継がれています。