カリベール1世とは
カリベール1世は、メロヴィング朝フランク王国の王です。父であるクロタール1世の死去に伴い、パリを中心とする王国を相続しました。
「新しいダビデ」と呼ばれた教養人
カリベール1世は「新しいダビデ」というあだ名で親しまれました。この称号は、旧約聖書の王ダビデになぞらえたもので、彼が詩作やラテン語文書の執筆など、優れた文学的素養を備えていたことを示しています。当時の君主の中でも際立って高い文化水準を持ち、その教養によって多くの人々から深い尊敬を受けていました。
早逝と王国の分割
しかし、カリベール1世の治世は短く、567年に早世してしまいます。男子の後継者に恵まれなかったため、彼の死後、王国は三人の兄弟——グントラム、シギベルト1世、そしてキルペリク1世——の間で分割されることとなりました。
なお、彼の娘の一人ベルタはケント王エゼルベルトに嫁いだことで知られており、この縁組は後のイングランドにおけるキリスト教伝道のきっかけの一つとなりました。