
世界初のメガネは中世に誕生した
物をよりよく見るための道具であるメガネの発明は、中世にさかのぼります。その証拠となるのが、写真にも紹介されている1352年制作のフレスコ画です。ただし、メガネの原型となる両凸レンズ自体は、それより早い1286年にイタリアのピサですでに作られていたとされています。
中世以前、視力の悩みは治せなかった
中世より前の時代、近視や老眼といった一般的な視力の問題に対する有効な手段は存在せず、人々はそうした不便を受け入れながら暮らすほかありませんでした。メガネの登場は、読書や細かい作業を必要とする人々、特に高齢の学者や聖職者にとって大きな福音となったのです。
鼻に直接乗せるだけのシンプルな構造
フレスコ画を見ると分かるように、当時のレンズは鼻に直接乗せる形で使用されており、現在のような側面のつる(テンプル)はまだ存在していませんでした。耳にかけるタイプのつるが登場するのは、はるかに後の1727年のことです。
このようにメガネは、単純な構造から始まりながらも、何世紀にもわたる改良を経て、現代の私たちにとって欠かせない道具へと進化してきました。