歴史物語

表にリバティ、裏にイーグルが描かれた1943年のハーフダラー硬貨とは?

1943年のハーフダラーに「表にリバティ、裏にイーグル」のデザインはある?

結論からお伝えすると、はい、それこそが正しい1943年ハーフダラーの姿です。表面に歩むリバティ(自由の女神)、裏面にイーグル(白頭鷲)が描かれた1943年発行の50セント銀貨は、「ウォーキング・リバティ・ハーフダラー(Walking Liberty Half Dollar)」という正式名称を持つ、アメリカ合衆国の本物のハーフダラーです。

ウォーキング・リバティ・ハーフダラーの基本情報

この硬貨は彫刻家アドルフ・A・ワインマン(Adolph A. Weinman)によってデザインされ、1916年から1947年まで約30年にわたり鋳造されました。

  • 表面:星条旗をまとい、朝日に向かって歩むリバティの姿
  • 裏面:松の枝にとまるイーグル
  • 素材:銀90%、銅10%
  • 発行期間:1916年〜1947年

その美しい意匠は高く評価されており、1986年から発行されている「アメリカン・イーグル銀貨」の表面にも、このウォーキング・リバティの図柄が受け継がれています。

「マーキュリー・ダイム」との混同に注意

古いアメリカのコインを調べると、「マーキュリー・ダイム(Mercury Dime)」という名前を目にすることがあります。しかし、これは10セント硬貨(ダイム)であり、ハーフダラーではありません。

マーキュリー・ダイムの表面には、翼を備えたリバティの横顔が描かれています。この翼からローマ神話の神メルクリウス(マーキュリー)と誤解され、この愛称で呼ばれるようになりました。裏面には斧束(ファッセス)とオリーブの枝があしらわれています。こちらも同じくワインマンのデザインで、1916年から1945年まで鋳造されました。

1948年以降、デザインはどう変わった?

ウォーキング・リバティ・ハーフダラーは1947年をもって生産を終了し、1948年からはフランクリン・ハーフダラー(Franklin Half Dollar)へと引き継がれました。新デザインでは、ベンジャミン・フランクリンの肖像が表面に、自由の鐘(リバティ・ベル)が裏面に描かれています。

したがって、1943年という年号がありながら、表がリバティ、裏がイーグルである場合、それは間違いなくウォーキング・リバティ・ハーフダラーだと言えます。

まとめ

表にリバティ、裏にイーグルが描かれた1943年のハーフダラーは、正真正銘の「ウォーキング・リバティ・ハーフダラー」です。銀含有量は90%と高いため、コレクション価値だけでなく地金としての価値も期待できます。保存状態(グレード)や発行枚数によって査定額が大きく変わるため、手元にある場合は専門の鑑定機関やコイン店での評価を受けることをおすすめします。