「ブレイブ・ニュー・ワールド(brave new world)」という有名なフレーズは、イギリスの劇作家ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『テンペスト(The Tempest)』に由来しています。
ミランダの名台詞が起源
この言葉は、劇中に登場するミランダ(Miranda)という人物が、生まれて初めてヨーロッパ人の群れを目にしたときに発した感嘆の言葉です。純粋で無垢な彼女が、未知の人々に対して抱いた驚きと感動が込められた一節として知られています。
原文での引用は以下の通りです。
"O brave new world, That has such people in't!"
(おお、素晴らしき新世界よ、かような人々が住まうとは!)
ハクスリーの小説で世界的に有名に
このフレーズが広く知られるようになったきっかけとなったのが、1932年に発表されたオルダス・ハクスリー(Aldous Huxley)のディストピア小説『すばらしい新世界(Brave New World)』です。ハクスリーは、シェイクスピアのこの台詞を皮肉な意味合いを込めて作品のタイトルとして採用し、理想を描いたように見えて実は歪んだ未来社会を表現しました。
以降、「ブレイブ・ニュー・ワールド」という言葉は、技術の進歩や社会の変化に対する希望と不安が入り混じった複雑な感情を表す表現として、現代でも幅広く使われています。