答え:いいえ、特別な航法装置は使用していません
いいえ。バスコ・ヌニェス・デ・バルボア(Vasco Núñez de Balboa)が1513年に太平洋を「発見」した際、特定の航海用具や航法装置を用いたという記録はありません。
なぜ航法装置が必要なかったのか
バルボアの遠征は海上航行ではなく、パナマ地峡を陸路で横断するものでした。当時すでに存在していたアストロラーベや四分儀(クドラント)といった天文航法器具は、主に外洋で船の位置を測定するためのものであり、密林や山岳地帯を徒歩で行軍する探検隊にはほとんど役に立ちませんでした。
先住民の案内による到達
バルボア一行は、現地の先住民から「南の海」の存在を聞き、その案内人に導かれて地峡を越えていきました。1513年9月25日、先遣隊の一人が太平洋を最初に目撃し、数日後の9月29日にはバルボア自身も海辺に達しました。彼はその海を「南海(Mar del Sur)」と命名し、スペイン王の領土として宣言したと伝えられています。
まとめ
つまり、バルボアによる太平洋への到達は、精密な計器類ではなく、先住民の知識と案内、そして徒歩による探検によって成し遂げられたものです。航法装置が真価を発揮するのは海上を長距離移動する場面であり、この歴史的な「発見」においては必須の道具ではありませんでした。