第二次世界大戦(欧州戦線)において、ナチス・ドイツの首都ベルリンを占領したのはソビエト連邦(ソ連)の赤軍です。1945年5月、ソ連軍はドイツ軍守備隊との激烈な市街戦を繰り広げながら、東・南・北の各方面から市内へ突入し、同月初旬までにドイツ軍を撃破してベルリンを完全に制圧しました。
ベルリンの戦いの経緯
1945年4月16日:総攻撃の開始
ソ連軍はジューコフ元帥やコーネフ元帥らの指揮のもと、200万人を超える兵力と大量の戦車・火砲を投入し、オーデル川沿いに構築されたドイツ軍の防衛線に対する総攻撃を開始しました。セロウ高地をめぐる攻防は特に激しく、ソ連軍は多大な犠牲を払いながらも前進を続けました。
4月25日:包囲網の完成
進撃を続けるソ連軍はベルリン市街を完全に包囲しました。同じ頃、アメリカ軍とソ連軍がエルベ川畔で遭遇し(「エルベの誓い」)、東西から迫る連合国軍によってドイツは分断される形となりました。
4月30日:ヒトラーの自殺
総統地下壕に籠っていたアドルフ・ヒトラーは、ソ連軍が総統府に迫る中で自殺しました。指導者を失ったドイツ軍の抵抗は急速に崩れていきます。
5月2日:ベルリン守備隊の降伏
廃墟と化した市街での白兵戦の末、ベルリン守備隊はついに降伏し、市はソ連軍の支配下に入りました。この時までに両軍合わせて数十万人規模の死傷者が出たといわれています。
ヨーロッパにおける戦争の終結
ベルリン陥落から間もない1945年5月8日(モスクワ時間では5月9日)、ドイツは無条件降伏文書に調印し、ヨーロッパにおける第二次世界大戦が正式に終結しました。旧ソ連諸国では現在も5月9日が「対独戦勝記念日」として祝われています。
まとめ
ベルリンを占領したのはソ連赤軍であり、その陥落はナチス・ドイツの敗北と第二次世界大戦の終結を決定づける出来事でした。激しい市街戦と膨大な犠牲の上に成り立ったこの歴史的事実は、戦争の悲惨さを今に伝える重要な教訓となっています。