古代の歴史

ソ連製半自動狙撃銃「SVDドラグノフ」の特徴と性能

ソ連製半自動狙撃銃「SVDドラグノフ」の特徴と性能

主要諸元

  • 口径: 7.62mm
  • 全長: 1.22m
  • 銃身長: 0.54m
  • 重量: 4.35kg(付属品一式込み・空弾倉状態)
  • 初速: 830m/s
  • 装弾数: 10発
  • 射程: 1000m

SVDドラグノフとは

SVD(サモザリャードナヤ・ヴィントフカ・ドラグノヴァ=ドラグノフ半自動狙撃銃)は、1963年に初めて登場しました。以来、戦場で最も人気のある「戦利品」の一つとして高い評価を受け続けています。AK-47と同じボルトシステムをベースとした半自動小銃ですが、ガス圧作動機構が改良されている点が大きな相違です。

AK-47が7.62mm×39mm短弾を使用するのに対し、SVDは1890年代にモシン・ナガン小銃とともに登場した旧式の7.62mm×54mmRリム付き実包を採用しています。この弾薬は長距離の精密射撃に適した優秀な弾種であり、一部のソ連製機関銃でも共用されているため、補給面での問題もありません。

設計上の特徴

SVDは長い銃身を持っていますが、武器全体のバランスが見事に取られており、取り回しが良く、反動も過激ではありません。長い銃身だけでは識別の決め手にはなりませんが、中空(スケルトン)構造のストックは間違いなく本銃を特徴づける外観です。

射撃時には二脚ではなくスリング(背負紐)による安定支援が行われますが、これは西洋の競合モデルと比べるとかなり独創的な発想といえます。照準装置にはPSO-1スコープを採用しており、レシーバー左側面に装着、倍率は4倍です。最大の特長は内蔵された赤外線検出機能で、外部の赤外線源の助けを借りれば、パッシブ式の夜間照準器としても活用できます。スコープが損傷して使用不能となった場合に備え、通常のアイアンサイトも併せて装備されています。

一方で、この長距離射撃専用ライフルにおいて最も奇妙なのは、あまり合理性があるとは思えない銃剣用のマウントラグ(突起)でしょう。弾倉の装弾数は10発です。

性能と実戦での運用

各種試験の結果、SVDは800mを大きく超える距離まで十分に射撃可能であることが実証されています。長い銃身を持ちながら、取り扱いやすく、射撃に適した操作性の良い武器です。多数の本銃がワルシャワ条約機構加盟国へ供給され、アフガニスタンでも運用されました。現地では時に抵抗勢力の手に渡ることもありますが、精密射撃に関しては彼らにとって決して目新しい技術ではありませんでした。

また、中国はSVDを模倣生産しており、その輸出版(79式/85式狙撃銃)は有効射程1000mとされるなど、高い性能を誇ります。