1723年から1787年までの約60年間は、啓蒙思想の広まり、ヨーロッパ列強による覇権争い、そしてアメリカ独立革命など、世界史の大きな転換点となった時代です。この記事では、この期間に起こった主要な歴史的出来事を年代順にご紹介します。
1720年代
1723年
中国では、清の康熙帝が1722年12月に崩御し、第四子が即位して雍正帝となりました。1723年は雍正元年にあたり、以後雍正帝は財政改革や官僚機構の整備を断行し、清の安定を固めていきます。
ロシアでは、ピョートル1世(ピョートル大帝)が1721年に皇帝位を宣言し、ロシア帝国としての歴史が本格的に始まっていました。1723年にはペルシャ遠征でバクーなどを獲得し、帝国の拡張をさらに推し進めています。
1727年
イギリスでジョージ1世が死去し、息子のジョージ2世がグレートブリテン王国およびアイルランド王国の王位を継承しました。
1730年代
1732年
後のアメリカ初代大統領となるジョージ・ワシントンが、ヴァージニア植民地に生まれました。
また、ベンジャミン・フランクリンはこの時期フィラデルフィアに会員制の貸出図書館「図書館会社」を設立し、北米植民地における知識の共有と啓蒙思想の普及に大きく貢献しました。
1739年
イギリスがスペインに宣戦布告し、カリブ海を舞台に「ジェンキンスの耳戦争」が始まりました。この紛争はやがてヨーロッパ全体を巻き込むオーストリア継承戦争へと発展していきます。
1740年代
1740年
清の雍正帝が死去し、第四子の乾隆帝が即位しました。乾隆帝の治世は約60年間に及び、清は領土と経済の両面で最盛期を迎えます。
同じ年、神聖ローマ皇帝カール6世の死去をきっかけに、ハプスブルク家の領土継承をめぐるオーストリア継承戦争が勃発しました。
1748年
アイラシャペル(エクス・ラ・シャペル)条約が締結され、オーストリア継承戦争が終結しました。ヨーロッパの領土変更はわずかにとどまりましたが、列強間の対立構造はそのまま残されることになります。
1750年代〜1760年代
1756年
イギリスとフランスを中心とするヨーロッパ列強の間で七年戦争が勃発しました。北米、インド、カリブ海など世界各地が戦場となり、しばしば「最初の世界大戦」とも呼ばれています。
1760年
イギリスでジョージ2世が死去し、孫のジョージ3世が即位しました。ジョージ3世の治世はアメリカ独立戦争の時期と重なる、イギリス史上非常に重要な時代となります。
1763年
パリ条約が締結され、七年戦争が終結しました。フランスはカナダやミシシッピ川以東の領土をイギリスに割譲し、イギリスが世界海洋覇権を確立する大きな転換点となりました。
1770年代〜1780年代
1776年
7月4日、フィラデルフィアで開かれた大陸会議が「アメリカ独立宣言」を採択しました。13の植民地がイギリスからの独立を宣言し、アメリカ独立戦争が本格化します。
1783年
パリ条約が締結され、アメリカ独立戦争が正式に終結しました。イギリスはアメリカ合衆国の独立を承認し、新しい国家が国際社会に登場することになりました。
1787年
フィラデルフィアで憲法制定会議が開かれ、アメリカ合衆国憲法が起草されました。三権分立と連邦制を基盤としたこの憲法は、現代まで修正を重ねながら運用されており、近代共和制国家のモデルとなっています。
まとめ
1723年から1787年までの期間は、清の全盛期、ヨーロッパの覇権争い、そしてアメリカ合衆国の誕生という、東西で大きな動きが同時に進んだ激動の時代でした。啓蒙思想に触発されたこれらの変革は、その後のフランス革命や近代民主主義の発展へとつながっていきます。