セゴユリ(Calochortus nuttallii)は、ルイス・クラーク探検隊に代表される初期の開拓者たちにとって、貴重な食料源となっていました。彼らはセゴユリをしばしば「インディアン・サラダ(Indian Salad)」と呼び、茹でて調理すれば長期間保存できるという実用性の高さも知られていました。
実は、ネイティブ・アメリカンたちは、ルイスとクラークがこの花に出会うはるか以前から、セゴユリの球根を採集し、食生活に取り入れていました。先住民の知恵が、後にやって来る開拓者たちの生存を支えることになったのです。
ただし、留意すべき点があります。セゴユリの球根は重要な炭水化物とエネルギーを供給してくれるものの、これだけで人間の栄養をまかなうことはできません。あくまで補助的な食料であり、他の食材との組み合わせが必要です。
こうした限界があるため、セゴユリは「非常食」や「サバイバルフード」と位置づけられているのです。厳しい環境の中で食料が枯渇しかけた状況でも、手に入りやすいこの球根は、開拓者たちの命をつなぐ貴重な存在でした。