古代の歴史

植民地時代の女の子は学校で何をしていたのか?当時の女子教育の実態

植民地時代アメリカにおける女子教育の実態

アメリカ植民地時代、少女たちは今日のような正式な学校教育を受けることが一般的ではありませんでした。当時の社会では、女性は家庭を切り盛りする存在とみなされており、少女たちには家事に必要な技能を身につけることが何よりも求められていたのです。

家庭で学ぶ「家政」の技能

少女たちが学ぶべきとされたのは、料理、掃除、裁縫といった家事全般でした。特に刺繍や編み物などの手芸は女性のたしなみとして重視され、縫い目の練習を記録した「サンプラー」と呼ばれる刺繍見本帳が、当時の少女たちの教育を今に伝える資料として残っています。

読み書きの機会は限定的

読み書きを学べる少女もいましたが、それは決して普遍的なことではありませんでした。当時は、女性には聖書を読むための最低限の読解力があれば十分だと考える風潮が強く、算数や地理などの教養科目は男子向けのものであるという認識が広く浸透していました。

裕福な家庭では家庭教師を雇用

一部の富裕層の家庭では、娘のために家庭教師を雇い、数学、歴史、地理といった本格的な科目を学ばせることもありました。また、読み・書き・簡単な計算を教える私塾的な「デイム・スクール(dame school)」に通う少女もいましたが、こうした教育を受けられるのはごく一部の恵まれた少女だけでした。

このように、植民地時代の少女たちの大半にとって学校は縁遠い存在であり、彼女たちの教育は主に家庭内で、母親や家族から日常の暮らしを通じて行われていたのです。