結論からお伝えすると、「E pluribus unum(E PLURIBUS UNUM/合衆国は一つ)」の銘が入ったバッファローニッケルは存在しません。もしそのような硬貨をお持ちだと思っている場合は、別の硬貨との取り違えや誤認の可能性が高いといえます。
バッファローニッケルとはどんな硬貨?
バッファローニッケルは、別名「インディアンヘッドニッケル」とも呼ばれるアメリカ合衆国の5セント硬貨で、1913年から1938年にかけて鋳造されました。表面にはネイティブ・アメリカンの酋長の肖像、裏面にはアメリカバイソン(バッファロー)が描かれています。彫刻家ジェームズ・アール・フレイザーによるこのデザインは、アメリカ西部の開拓精神を象徴する名作として今でも高い人気を誇ります。
なぜ「E pluribus unum」の誤解が生まれるのか
「E pluribus unum(多数より一つへ)」はラテン語の格言で、多くのアメリカ硬貨に刻まれている有名な標語です。しかし、バッファローニッケルにはこの銘は一切刻まれていません。そのため、「E pluribus unum」と書かれたバッファローニッケルを見つけたとしても、それは本物のバッファローニッケルではない可能性があります。手元の硬貨が偽造品ではないか、あるいは別の種類のコインではないかを確認することをおすすめします。
日付のないバッファローニッケルの実際の価値
一方で、「日付のないバッファローニッケル」自体はごく普通に存在します。発行年が表面の浮き彫り部分に刻まれていたため、長年の流通で摩耗して年号が消えてしまった例が非常に多いためです。
ただし、日付が読み取れない硬貨はコレクター市場での価値が大幅に下がります。一般的な状態のものは1ドル以下(数十円〜数百円程度)にとどまるのが実情です。なお、裏面の「FIVE CENTS」の下にミントマーク(造幣局のマーク)が残っていれば、鋳造された造幣局を特定する手がかりとなり、鑑定や売却の際に役立ちます。
まとめ
「E pluribus unum」入りのバッファローニッケルは歴史的にも存在せず、そのような硬貨に高額な価値がつくことはありません。日付の消えたバッファローニッケル自体は珍しくありませんが、残念ながら価値はごくわずかです。硬貨の真贋や価値を正確に知りたい場合は、信頼できるコイン専門店や鑑定機関に相談するのが確実です。