古代の歴史

ローマ帝国に面していた海は?地中海・大西洋・黒海・紅海を解説

ローマ帝国は、歴史上最大級の帝国の一つとして知られています。最盛期には、西はブリテン島(現在のイギリス)から東はメソポタミア(現在のイラク周辺)まで、その領土はヨーロッパ、アフリカ、アジアの三大陸にまたがっていました。

地中海――帝国の心臓部となった海

ローマ帝国の領土は、南側で地中海に面していました。ローマ人は地中海を「我らの海(Mare Nostrum)」と呼び、帝国の経済・軍事・文化の中心として非常に重要な役割を担いました。イタリア半島をはじめ、北アフリカ、エジプト、シリアなど、地中海沿岸のほぼ全域がローマの支配下に置かれていました。

大西洋と北海

北と西の方面では、帝国の領土は大西洋および北海に接していました。ブリテン島、ガリア(現在のフランス)、ヒスパニア(現在のスペインとポルトガル)といった属州は、いずれも大西洋や北海に面した長い海岸線を有していました。

黒海と紅海

さらに、ローマ帝国は黒海の沿岸部(小アジアやダキア地方)の一部、そしてエジプトを通じて紅海の一部にも接していました。特に紅海は、インドやアラビア半島との海上交易の玄関口として、東方貿易において重要な位置を占めていました。

このように、ローマ帝国は複数の海に囲まれた広大な国家であり、発達した海上交通網を活かすことで、遠く離れた属州をも効率的に統治することができたのです。