ビザンチウム(Byzantium)は、もともとトラキア人の小さな集落があった土地に築かれた古代都市です。紀元前657年、ギリシャのメガラから渡ってきた植民者たちによって建設されたと伝えられています。都市名は、伝説上の建設者であるビュザス(Byzas)に由来すると言われています。
交易の要衝として発展
ビザンチウムは、ヨーロッパとアジアを隔てるボスポラス海峡に面した、戦略的に非常に有利な立地を生かして急速な発展を遂げました。黒海と地中海を結ぶ海上交易路の玄関口であったため、やがて東地中海有数の大規模な交易中心都市へと成長していきます。
コンスタンティノープルへの改名
4世紀に入ると、ローマ皇帝コンスタンティヌス1世はこの地に着目し、330年にローマ帝国の新首都と定めました。こうしてビザンチウムは「コンスタンティノープル(コンスタンティヌスの都)」と改称され、帝国の政治・経済・文化の中心地として栄えることになります。
ビザンツ帝国の中心として
西ローマ帝国滅亡後も、コンスタンティノープルは東ローマ帝国(ビザンツ帝国)の首都として繁栄を続けました。同帝国は1453年にオスマン帝国によって滅ぼされるまで、およそ1000年もの間この街を拠点として存続しました。かつてのビザンチウムの地は、現在トルコ最大の都市イスタンブールとして知られています。