「Break a leg」とはどんな表現?
「Break a leg(脚を折ってしまえ)」は、直訳すると一見不吉に聞こえるにもかかわらず、英語かかわらず、英語圏では「頑張って」「成功を祈っているよ」という意味で使われる定番の応援フレーズです。特に本番前の舞台役者やパフォーマーにかける言葉として広く知られています。
劇場界から生まれた「おまじない」
この表現の起源は、演劇の世界にあると考えられています。欧米の劇場界には、本番前に「Good luck(幸運を祈る)」と声をかけることは逆に不吉で、公演が台無しになってしまう——つまり「ジンクスを呼ぶ」——と信じられてきた独特の風習があります。
そこで役者や舞台関係者の間では、あえて逆説的な「Break a leg」という言葉を使うことで、不運を招かずに成功を祈る方法として定着していったのです。
由来には諸説あります
なぜ「脚を折れ」が幸運を意味するようになったのかについては、いくつかの説が語り継がれています。
- お辞儀説:カーテンコールで喝采を浴びて何度もお辞儀をすると、膝を曲げる動作が繰り返されることから、大成功への願いを込めた言葉になったという説。
- 舞台袖説:舞台の袖(側幕)部分を「legs」と呼び、出演者が多く袖の奥まで人が並ぶほど公演が成功する、とされたことに由来するという説。
- 古代ギリシャ説:観客が足を踏み鳴らして拍手の代わりにしていた時代があり、靴が壊れるほど(=脚を折るほど)熱狂的に称賛されることを願う言葉だったという説。
まとめ
「Break a leg」は、「幸運を祈る」と直接口にすることがタブーとされてきた劇場界の文化から生まれた、皮肉めいた縁起担ぎの表現です。現在では舞台にとどまらず、面接や試験、プレゼンテーションなど、あらゆる本番の場面で気軽に使われる、親しみやすい応援の言葉となっています。