はじめに:成長するヨーロッパ19世紀初頭のヨーロッパは、人口の急増期を迎えていました。出生率が上昇する一方で死亡率は低下し、食料事情の改善、衛生環境の向上、医学の進歩によって平均寿命も伸びていました。また、18世紀末以降の北西ヨーロッパでは産業革命が本格化し、特に繊維産業や石炭産業を中心に経済は好景気に沸いていました。しかし、この繁栄は長くは続きませんでした。1845年〜1847年:危機の連鎖農業危機と大飢饉1845年、ジャガイモに寄生するカビ(疫病)が北西ヨーロッパで大発生し、壊滅的な不作をもたらしました。とりわけ被害が深刻だったのがアイルランドです。さらにイングランドはアイルランドに対して