ポルトガル北部、ヴィラ・レアル地方のアッセント村の近くには、大小さまざまな空洞が岩肌に刻まれた不思議な岩場があります。一見すると自然にできたもののように見えますが、実はこれらは2世紀末から3世紀初頭にかけて造営されたローマ時代の聖域の一部なのです。岩に刻まれた祭祀の痕跡聖域には3つの大きな花崗岩の丘がそびえ立ち、そこには空洞だけでなく、登攀用の階段まで岩に直接彫り込まれています。これらの丘は、聖域を構成していた小神殿の跡でもあります。長方形の空洞は動物の内臓を焼くために使われました。一方、円形の空洞は、その場で食される肉を炙るためのもの(鉄製の網を支える溝が今も確認できます)や、脂や油を洗い流