電気の発明――より正確にいえば、帯電現象を扱う科学の発展は、クーロンの法則(1785年)によって具体化されました。これを基にボルタが最初の電池を製作し(1800年)、その後トーマス・エジソンが工場や家庭を照らす電灯を実現しました(1879年)。電気現象は太古の昔から存在し、古代から観察されてきましたが、それが理論として体系化されたのは18世紀末、そして人類がその制御に成功したのは19世紀に入ってからでした。
電気の発見
電気の発見、すなわち帯電現象の観察は、紀元前6世紀のギリシャの哲学者にして学者であるミレトスのタレスによるものとされています。彼は、琥珀を激しく擦ると、ニワトコの髄で作った小球のような軽い物体を引き寄せる性質を帯びることを観察しました。
その後、同様の性質をもつ物質が次々と見つかり、こうして現れる不思議な力は、17世紀の科学ラテン語で「electricitas」(ギリシャ語の êlektron=「琥珀」に由来)、さらに1733年頃にはフランス語で「électricité(電気)」と名付けられました。1752年にはベンジャミン・フランクリンが、当時なお謎に包まれていたもう一つの現象――稲妻とその壮大な閃光――の正体が電気であることを突き止めました。
こうした観察と実験を通じて、物体を帯電させる方法は3つあることが明らかになりました。摩擦による方法、すでに帯電した物体との接触による方法、そして帯電した物体を十分に近づける誘導(影響)による方法です。
しかし、電気現象を「発見」することと、それを制御しエネルギーへと変換することは、まったく別の話でした。
電気を発明したのは誰か?
1785年から1791年にかけて、フランスの物理学者シャルル・ド・クーロンは、静電気力と磁気力に関する定量的な法則を確立しました。彼はねじり天秤を考案し、電荷や磁荷が及ぼす力を精密に測定することを可能にしました。この天秤を用いて、クーロンは電荷の引力と斥力に関する法則(クーロンの法則)を定式化します。
この原理をもとに、ボルタは1800年に世界初の電池を製作しました。銅板と亜鉛板を交互に積み重ね、その各組の間に塩水を含ませた布を挟んだものです。この仕組みによって、彼は直流電流を取り出すことに成功しました。続いて、イギリスの数学者・物理学者ピーター・バーローが世界初の電動機(バーローの車輪、1822年)を作り上げました。とはいえ、電気が一般家庭へ届くまでには、もう少し時間が必要でした。
そこで登場したのが、アメリカのトーマス・エジソンです。彼は1879年に「安全で安価な」電球を開発し、マンハッタンに世界初の発電所(発電機を回す石炭火力のタービン)を建設しました。その後、パリ(「光の都」)、ロンドン、ベルリンへと発電所は広がっていきます。この二大発明によって、エジソンは多くの人々から電気の「発明者」とみなされていますが、厳密にいえばボルタの名を挙げる方が適切でしょう。
その後まもなく、工場では蒸気に代わって電力がより高度な機械を駆動するようになりました。ここに第二次産業革命が幕を開け、現代の電動機や電池といった技術革新が次々と生まれていったのです。
電気の歴史をさらに深く知るために
『発明の驚くべき歴史――火の制御から不死へ』(Dunod、2018年)
『電気の歴史――琥珀から電子へ』ジェラール・ボルヴォン著(Vuibert、2009年)