アジアの歴史

アジアからアメリカへの移民はいつ始まったのか?その歴史をわかりやすく解説

アジアからアメリカ合衆国へ大規模な移民が本格的に始まったのは、19世紀半ばのことです。特に大きな転機となったのが、1849年に始まったカリフォルニア・ゴールドラッシュ(加州ゴールドラッシュ)です。金鉱の発見をきっかけに、豊かな生活や成功を求めて、多くのアジア出身者が太平洋を渡って新大陸へと向かいました。

最初の波:中国人移民の時代

この時期に最も多くアメリカへ渡ったのは中国人移民でした。彼らはゴールドラッシュで鉱山労働に従事したほか、大陸横断鉄道の建設など、過酷で危険な仕事を担い、アメリカ西部の発展に大きく貢献しました。しかし、経済不況や人種的な偏見が強まるにつれ、排斥の動きが高まり、1882年には中国人移民を事実上禁止する「中国排斥法(Chinese Exclusion Act)」が成立しました。これはアメリカ史上初めて、特定の民族集団の移民を法的に制限した法律でした。

続く波:日本人・韓国人移民の到来

19世紀末から20世紀初頭にかけては、日本人や韓国人からの移民が増加していきました。日本人移民の多くはハワイや西海岸で農業労働者として働き、その後、家族を呼び寄せて定住する者が増えていきました。しかし1907年〜1908年には日本政府との間で日本人移民を自制する「紳士協定」が結ばれ、さらに1924年の移民法によって、アジアからの移民は大幅に制限されることになりました。

1965年以降の変化

1965年の移民国籍法(Immigration and Nationality Act)の成立により、出身国による割当制度が撤廃されると、アジアからの移民は再び急増しました。今日では、アジア系アメリカ人はアメリカで最も人口増加が速いグループの一つとなっており、社会のあらゆる分野で重要な役割を果たしています。

このように、アジアからアメリカへの移民の歴史は、1849年のゴールドラッシュに端を発し、差別や制限の時代を乗り越えながら、多文化共生の現代アメリカ社会を形作ってきたのです。