古代の歴史

19世紀後半の急進的農業運動に関する記述のうち、最も正確ではないものはどれか?

19世紀後半の急進的農業運動:最も正確ではない記述とは?

19世紀後半に起こった急進的な農業運動に関する記述の中で、最も正確ではないものは以下の選択肢です。

C. 富裕な土地所有者が自らの利益を守るために運動を主導した。

解説:なぜこの記述が誤りなのか

19世紀後半の急進的農業運動は、農民や農業労働者の経済状況の改善を目指したポピュリズム(人民主義)運動でした。つまり、この運動を主導したのは富裕な土地所有者ではなく、むしろ経済的に苦しい立場に置かれた小規模農家や農業労働者たちだったのです。

運動の背景と実態

当時の農民たちは、鉄道会社による高額な輸送費、銀行からの高利貸し、穀物価格の下落といった多重の経済的圧迫に直面していました。こうした不満を背景に、アメリカでは「グレンジャー運動」や「ファーマーズ・アライアンス」といった農民団体が組織され、やがて1890年代には「人民党(Populist Party)」の結成へと発展していきました。

彼らが掲げた主な要求には、以下のようなものがあります。

  • 通貨供給量の拡大(自由銀貨鋳造の実現)
  • 鉄道運賃の規制と公共料金の適正化
  • 農業信用制度の改革
  • 直接選挙などの政治改革

このように、急進的農業運動は既得権益を持つ富裕層ではなく、社会経済的に不利な立場にある人々が自らの生活向上のために立ち上がった草の根の運動であった点が重要です。そのため、「富裕な土地所有者が利益保護のために主導した」という記述は、運動の本質と真っ向から矛盾するものとなっています。