中世後期は、中世を構成する時代区分の一つで、11世紀から15世紀にかけての出来事を指します。商業の発展、ヨーロッパ諸都市の復興、国民国家の出現などを背景に、古典的な意味での封建制度が揺らぎ始めたことから、この時代は中世ヨーロッパの大きな転換期となりました。中世後期のヨーロッパでは、農業技術に代表される技術的な進歩が見られました。封建制度の弱体化は新たな政治形態の誕生を可能にし、王権は国民国家とともに強固なものになっていきます。また、中世後期は戦争の時代でもあり、そのなかでも十字軍がとりわけ重要な役割を果たしました。関連記事:ゴシック建築――中世後期を象徴する建築様式封建制度の構造歴史家たちが定