イシン王国の王と一人の庭師紀元前1805年から1799年(短期年代論による)、あるいは紀元前1868年から1861年(中期年代論による)にかけて、現在のイラク、ニップルの南約32キロに位置するシュメール都市国家イシンでは、エッラ・イミッティ(Erra-Imitti)という王が統治していた。彼の名前は「エッラに従う者」といった意味を持つ。エッラとは戦争や騒乱、政治的混乱をつかさどる神であり、バビロニア人からは「疫病神」と呼ばれていた。在位8年目のある日、祭司たちが日食の接近を告げた。そこでエッラ・イミッティはいつものように、この天体現象が続く間だけ自分の玉座に座ってくれる人物を探した。そうしなけ