シベリアの狩人が戦場へセミョーン・ダニロヴィチ・ノモコノフは、第二次世界大戦におけるソ連最強クラスの狙撃手の一人として知られています。しかし、彼が最初から狙撃手だったわけではありません。その経歴は、ある偶然から始まりました。1900年、東シベリアに生まれたノモコノフは、エヴェンキ族という小さな先住民族の出です。エヴェンキ族は現在、ロシア、中国、モンゴルに合わせて約7万〜7万5千人ほどが暮らしている少数民族です。家族全員が狩人であり、彼もまた「鷹の目」と呼ばれる優れた狩人の腕を自然と身につけていきました。なんと7歳にして初めてライフルを撃ったといいます。15歳のときには正教会の洗礼を受け、「セミ